2009年8月30日日曜日

フードニング (フードニング)

フードニング (フードニング)
-カルチャー&エンタテインメント -2009年7月12日
「食べ物(フード)」と「庭仕事、園芸(ガーデニング)」との合成語。ガーデニングは色とりどりの草花を庭で配置を考えながら育てることをさすが、フードニングは自宅マンションのベランダなどの限られたスペースで、ハーブやミニトマト、ゴーヤ、キュウリなど食用になる植物を育てること。東急ハンズなど DIY店では、ヤシ素材のポットと有機肥料入りの培養土と植物の種がセットになった「プラントキュルチュア」や、培養土の入った麻袋をそのままポットに利用できる「ジュートバッグ」などの園芸グッズが女性たちの支持を得て売れ行きが良いという。また、ほとんど手を加えなくてよいものに家庭用しいたけ栽培キット「もりのしいたけ農園」がある。本体を水洗いした後、室内において1日1回水やりをするだけでよい。1週間~10日ほどで100個程度を収穫でき、その後も数回収穫を楽しむことができる。

2009年8月27日木曜日

定住自立圏 (テイジュウジリツケン)

定住自立圏 (テイジュウジリツケン)
-社会 -2008年5月18日
地域住民が定住できるよう医療網や交通網などを整えた生活圏。地方から都市への人口流出は止まらず、このままの状態が続いていけば地域コミュニティーの機能は失われてしまうということから、自治体同士を結びつけて広い地域の中で生活基盤を確保しようと検討が始まっている。イメージとしては、人口5万~10 万人規模の市を総合病院やスーパー、高校などがあり、日常生活を支える「中心市」とし、周辺市町村から中心市に1時間以内で行けるように交通網を整える。特に、脳・心臓疾患に対応できる病院や、大学、デパート、美術館などがある中核市・特例市を含む圏域は「高度定住自立圏」と位置づけることとしている。こうした中心市と町村を結びつけ、地方の人口流出を食い止めるダムのような機能を確保したいという意図が込められている。政府は2008年1月に「定住自立圏構想研究会」を発足させている。

2009年8月23日日曜日

村ぶろ宅配便 (ムラブロタクハイビン)

村ぶろ宅配便 (ムラブロタクハイビン)
-社会 -2007年11月22日
和歌山県北山村が宅配業者と手を組んで始めた、村が運営するインターネットのブログ上で行う宅配便の窓口サービス。村は2007年6月から、田舎暮らしに関心をもつ「仮想村民」を増やして村の観光促進に結びつけるためにブログサイト「村ぶろ」を始めている。宅配便専用ページはこのブログの中に設置されたもので、村は近畿圏にある大手宅配業者と連携して、会員が配送を希望する品目や個数、重量、配送先などを登録すれば、業者のスタッフが会員の指定した場所に集配に出向く。配送料は通常より30~40%安くなる。村に入る仲介手数料は配送1件あたり100~200円。宅配業者にとっても、安定的に顧客を確保することができるというメリットがある。将来はブログ運営による広告収入と合わせて、村の年間予算の約10分の1に当たる年間収入1億円を目指している。

2009年8月16日日曜日

墓マイラー (ハカマイラー)

墓マイラー (ハカマイラー)
-カルチャー&エンタテインメント -2009年8月14日
街歩きを趣味として、その途中で作家や芸術家、歌舞伎役者、映画俳優、軍人などの著名人が眠る墓にお参りする人たち。かつては、それぞれの熱狂的なファンが故人の墓を訪れることはあったが、最近では若者、夫婦連れ、家族連れなどの姿も多くなっている。東京には著名人の眠っている都立霊園として、雑司ヶ谷霊園(夏目漱石、泉鏡花、竹久夢二、ジョン万次郎など)、染井霊園(岡倉天心、高村光太郎、二葉亭四迷、若槻礼次郎など)、谷中霊園(渋沢栄一、横山大観、徳川慶喜、長谷川一夫など)、青山霊園(大久保利通、志賀直哉、尾崎紅葉、乃木希典など)、多磨霊園(東郷平八郎、三島由紀夫、高橋是清、田河水泡など)がある。ただ、遺族や子孫の間ではプライバシーの保護を理由に、墓地の所在地をイラスト地図などに記載されることに難色を示すむきもある。

2009年8月15日土曜日

環境エンリッチメント (カンキョウエンリッチメント)

環境エンリッチメント (カンキョウエンリッチメント)
-社会 -2008年9月13日
各地の動物園で導入するようになってきた手法で、動物福祉の観点から飼育環境を豊かにして、動物たちが幸せに暮らせるようにする工夫。これまでのようにすべての動物を画一的な檻の中に閉じ込めるのではなく、それぞれの動物がその特徴を生かせるように飼育していくのである。これまでの動物園では床をコンクリートにして掃除をしやすくしたり、餌を1日に1回、まとめて与えることで、できるだけ飼育係の労力がかからないようにしてきた。しかし、動物たちにとってそれが幸せとはいかない。コンクリートの床よりは土の方がいいし、自分の食べたいときに自分で餌を探して食べる方がストレスがたまらないからだ。たとえば、東京の上野動物園ではゴリラの餌をワラなどの中に隠している。ワラの中に隠すことで、採食に時間をかけられるようにしているのである。また、動物をそれぞれの種で別々の檻に入れることも改めて、いくつかの種を同じスペースで飼育するといったことも「環境エンリッチメント」に含まれる。こうすることで動物の自然な動きを来園者に見せることができ、「行動展示」とよばれている。

2009年8月8日土曜日

緑のカーテン (ミドリノカーテン)

緑のカーテン (ミドリノカーテン)
-社会 -2008年7月12日
ヘチマや朝顔など、つる性の植物を窓の外部に植えた自然のカーテン。つる性の植物は、支柱があればそれに巻き付きながら伸びていくので、窓の外部全面を覆うこともできる。植物は水を吸って育つので、葉の表面にも水が行き渡ることになり、いわゆる蒸散作用が起こる。そこを風が吹き抜けるとその水が気温を下げることになる。こうすることで、窓を閉め切って室内でエアコンをつけるよりも涼しく過ごすことができるという。また、エアコンで消費する電力も減らすことができる。日本の各地でも自治体を挙げて「緑のカーテン」を実施するところが多くなっている。

2009年8月6日木曜日

環境モデル都市 (カンキョウモデルトシ)

環境モデル都市 (カンキョウモデルトシ)
-社会 -2008年9月16日
温室効果ガスの排出削減などで先駆的な取り組みを行う自治体。環境省は全国の自治体に呼びかけて先駆的な取り組み案を募り、2008年7月に提案があった 82件(89自治体)から6自治体を選んで発表した。大幅なガス排出削減目標、先導性・モデル性、地域適応性、実現可能性、持続性を基準に選定。その結果、横浜市(市民の省エネ製品購入を促す「環境ポイント制度」を導入する)、富山市(公共交通機関の利用促進を図る)、北海道下川町(温室効果ガス吸収のため町面積の9割を占める森林の保護育成政策を掲げる)、熊本県水俣市(水俣病をきっかけに環境教育や省エネなどを進める)、北九州市(工場などから出た排熱を周辺の産業関連施設に供給して省エネにいかす)、帯広市(灯油代替燃料として牛ふんを活用する)の6自治体が選ばれた。政府はこれらの自治体が08年度内に策定する行動計画に基づき、関連予算などを重点配分するなどの支援を行う。