2009年7月31日金曜日

地産地消・持参地消 こだわりの宿 (チサンチショウジサンチショウコダワリノヤド)

地産地消・持参地消 こだわりの宿 (チサンチショウジサンチショウコダワリノヤド)
-ビジネス -2009年5月1日

JA(農業協同組合)グループの旅行会社である農協観光が、2008年10月から展開している地場産食材を使った食事を楽しめる宿泊プラン。普通の旅館やホテルのようにどこにでもあるような料理ではなく、地元で収穫された食材が郷土料理などに調理されてホテルの夕食として提供される。参加者は食べた料理のレシピがもらえるので、途中で直売所に立ち寄って食材を買って帰り、自宅で料理を再現することもできる。一部のプランは食材の「もち込み」も可能で、事前に食材をホテルに送っておくと、それを料理して出してくれる。顧客のほとんどが農家であるために、こうした需要もあるのだという。地場産以外の食材も国内産を使うのが原則で、これにこだわった宿泊プランは業界初。

2009年7月26日日曜日

旅育 (タビイク)

旅育 (タビイク)
-社会 -2008年10月30日
子供の時代から、食に関する知識と選択力を身につけ、健全な食生活を実践することで、豊かな人間性を育むことを目的とした「食育」のもじり。旅を通じて未知の世界、未知の人びとと出会い、感受性を豊かにすることで、知見を広げ、豊かな生活を送ることができる人間となること。農林水産省、文部科学省、総務省の3省連携で、2008年度から「子ども農山漁村交流プロジェクト(ふるさと子ども夢学校)」を始めている。全国の小学生が、農山漁村で長期の宿泊体験活動を行えるように支援する事業である。5年後までに全国の約2万3000校全ての公立小学校で実施する予定である。

2009年7月18日土曜日

「風の道」計画 (カゼノミチケイカク)

「風の道」計画 (カゼノミチケイカク)
-社会 -2008年10月31日
東京都がヒートアイランド現象を和らげるために立てた計画。コンクリートの建物やアスファルト道路で地表面を覆ってしまうことによって、都市中心部の気温がポツンと浮かんだ島のように高くなるのが「ヒートアイランド現象」であるが、建物や自動車などからの排熱なども高温化に拍車をかけている。こうした高温化を防ぐために「風の通り道」を作ろうというものである。これまで東京駅の上に大丸デパートがあり、この建物が海からの風が皇居の方向に通り抜けることを妨げていたのだが、これを取り除けば東京湾から皇居の森へ涼風が通り抜ける。これによって皇居手前のビル街の風速が30%増し、それがビルの壁を冷やすことになる。大阪市も、大阪湾からの海風を中心街に導き、都市を冷ます計画に予算を付けている。東京都の計画はドイツのシュツットガルトの環境政策を見習ったものといわれている。

2009年7月16日木曜日

100円商店街 (ヒャクエンショウテンガイ)

100円商店街 (ヒャクエンショウテンガイ)
-ビジネス -2009年4月28日
特定の日に100円の目玉商品を商店街の各店が用意し、一斉に店頭に陳列して販売する集客イベント。もちろん100円商品だけでなく、店の中には通常価格の商品も用意されていて、精算のために店内に入った客の「ついで買い」も誘う。この100円商店街を実施している全国の商店街が連携事業として、各地の特産品を集めた商品カタログを作製し、それを店頭に置き、店頭で受注することも始めている。連携事業の名称は「アンテナモール」で、100円商店街の仕掛け人である山形県新庄市に拠点を置くNPOの「AMP(アンプ)」が運営している。第1弾として、魚のすり身で作った「魚ロッケ(ギョロッケ)」(佐賀県唐津市)、「はっさく大福」(広島県尾道市因島)など食品を中心に、秋田県能代市、熊本県宇土市など8商店街が地元の逸品を合計50~60品目選定している。店頭で受注しAMPへファクス送信する。AMPが各商品のメーカーに連絡して購入者に直送してもらう。料金は代引きで回収する。一定のマージンを受注店、AMPで分けることにしている。

2009年7月12日日曜日

千の小さな学校 (センノチイサナガッコウ)

千の小さな学校 (センノチイサナガッコウ)
-社会 -2009年7月8日
都市から地方への移住や交流を促進するために約900の自治体や企業で組織している「移住・交流推進機構」(JOIN)が出版社のベネッセコーポレーションと共に始めた、生涯学習をテーマに全国各地の歴史館や文化遺産を訪ねる学習ツアーを組むもの。全国のさまざまな歴史や文化にゆかりのある場所や施設を「千の小さな学校」と認定し、プログラム参加者が、その場所を訪問することによって特色ある体験や講義が受けられるようにしている。同機構が「学校」に選定するのは来訪客への説明体制が整っているなど、学習の場として機能できる施設や地域である。原則として地元自治体の推薦を受け、ベネッセコーポレーションや自治体などで構成する同機構内のビジネス研究会が選考する。2009年4月に第1号として、アクアワールド茨城県大洗水族館での「鮫の小さな学校」、幕末の志士に広く使われた古地図や野の花を学ぶ「古地図&春の花・万葉ウォークの小さな学校」を開催している。

2009年7月9日木曜日

タワーマンション (タワーマンション)

タワーマンション (タワーマンション)
-社会 -2007年11月26日
最近、再開発の地区で増えている高層マンションの呼称。地上19階までのマンションを「高層マンション」、高さ60メートル以上で20階以上のマンションが「超高層マンション」とよんでいるが、そのなかでも30階以上のものが「タワーマンション」。ただし、厳格な定義があるわけではなく、20階以上の「超高層マンション」をすべてタワーマンションとよぶ業者もいる。当初は地価が安いころから建設が始まったものであるが、次第に交通の便のいい都心にも続々と建てられるようになっている。同じタワーマンションの物件のなかでも、高層階か低層階か、海や花火が見えるか見えないかで大きな価格差が生じている。上階の方は見晴らしはよいが、風が強く窓が開けられない、地震の際の揺れが大きいというデメリットがある。

2009年7月4日土曜日

お試し移住 (オタメシイジュウ)

お試し移住 (オタメシイジュウ)
-社会 -2009年1月22日
定年退職を迎えた団塊世代など、地方移住を考える層に対して、空き家などを短期間貸し出し、都会暮らしの人に田舎生活を体験してもらおうという企画。田舎暮らしに憧れていても、実際の田舎の生活がどのようなものかわからないために、移住に踏み切れない人も多い。そうした人たちのために、地方自治体などの実施主体が空き家などを確保し、それを数週間から数か月間、月数万円程度の料金で貸し出すのである。移住希望者はそこで生活することによって、地域独自の行事・風習・慣習・決まりごとなどに触れて、自分たちのライフスタイルに合うかどうかを確認できる。本格移住の前に本当にその地で生活を続けていくことができるかどうかを検証する場を提供する試みである。

2009年7月2日木曜日

都市型菜園 (トシガタサイエン)

都市型菜園 (トシガタサイエン)
-ライフスタイル -2009年4月25日
都市部の一戸建ての小さな庭、マンションのベランダやビルの屋上、ビルの壁面などを使った菜園。こうした菜園が都市部でも行われるようになった背景に、ミニ野菜の開発がある。小さいサイズの野菜として消費者に最も人気があるのはミニトマト。病気に強くて育てやすいということが受けている。そのほか、キャベツ、大根、チンゲンサイ、キュウリ、ミニ白菜なども人気がある。ミニ野菜の場合、マンションのベランダのプランターで栽培することができる。種を蒔いて水をやるだけで収穫することのできるツケナの種はこの8年間で売り上げが30倍になっている。中国からの輸入食品などの安全性に疑問がもたれるようになり、自分で作ったものが最も安全という意識が広がってきたこともある。また、核家族化が進んでスーパーで購入した大玉の野菜ではなかなか食べきれず、カット野菜も切り口から傷んでしまうので保存が難しい。そこで使い切りのミニ野菜を家庭で作ろうというのである。