2009年5月26日火曜日

出雲國神仏霊場巡拝 (いずものくにしんぶつれいじょうじゅんぱい)

出雲國神仏霊場巡拝 (いずものくにしんぶつれいじょうじゅんぱい)
-カルチャー&エンタテインメント -2009年4月2日
かつて出雲の国といわれた島根県とその東隣の鳥取県にある20の神社仏閣が神、仏や宗派を超えて連携し設立した「出雲の国社寺縁座の会」が提案するもので、出雲大社から始めて日御碕神社まで宍道湖、中海の周辺を巡拝するコース。宍道湖、中海を囲んで数多くの由緒ある神社仏閣があるが、その出雲地方を大きく8の字を描いて巡っていけるように提案されている。出雲地方、伯耆地方にはまだまだ自然がそのまま残っていて、そこを静かに歩きながら、1000年以上の年月を経ている神社仏閣を訪ねて心の安らぎを得ようというもの。各神社や仏閣には朱印が用意されており、訪ねた神社仏閣で一つ一つそれを押すことによって「満願」を期するのである。

2009年5月25日月曜日

郷土料理百選 (きょうどりょうりひゃくせん)

郷土料理百選 (きょうどりょうりひゃくせん)
-社会 -2008年3月10日
農林水産省が各地に伝わるふるさとの味として選んだ「農山漁村の郷土料理百選」。2007年12月に発表。実際に選んだのは99品で、残りの1つは各自が一押しの1品を選んでほしいとしている。各都道府県から推薦された1644品の中から、7人の選定委員が一般人によるインターネットの投票なども参考としながら選んでいる。選ばれたのは秋田の「きりたんぽ鍋」、茨城の「あんこう料理」、新潟の「のっぺい汁」、山梨の「ほうとう」、香川の「讃岐うどん」、長崎の「卓袱料理」など。また、昔からある料理ではないが、近年、その土地の料理として急速に人気を増しているもので、宮城の「牛タン焼き」、栃木の「宇都宮餃子」、埼玉の「やきとん」、静岡の「富士宮焼きそば」、兵庫の「明石焼き」、宮崎の「チキン南蛮」など23品が「御当地人気料理特選」に決まった。

2009年5月22日金曜日

限界集落 (げんかいしゅうらく)

限界集落 (げんかいしゅうらく)
-社会 -2008年2月17日
過疎と高齢化で存続が危ぶまれている集落。具体的には65歳以上の高齢者が住民の50%以上となっている集落である。子供たちは都市部に定住していて、集落に戻る予定はなく、高齢者が死亡すると、その家を継ぐ者がいないために次第に消滅の道を歩むことになる。高知大学名誉教授で長野大学教授の大野晃が提唱した概念で、共同体における自治会活動や祭礼の維持、稲刈りや田植えの共同作業といった機能も急速に衰えることになる。中山間地域や離島などで増えてきている。住民が減ることによって地方自治体が徴収する税金は減り、逆に提供する行政サービスの経費が膨らみ、森林荒廃による災害の危険性なども高まる。国土交通省の調査によると2006年4月時点で全国で約7900あり、2641集落は今後、消滅の可能性が高い。住民の半数以上が65歳以上の高齢者という「限界自治体」も登場してきている。

2009年5月18日月曜日

歴史街道 (れきしかいどう)

歴史街道 (れきしかいどう)
-社会 -2008年3月5日
松下電器産業創業者の松下幸之助が主宰した「世界を考える京都座会」が「日本の文化と心を培った歴史の宝庫を広く知ってもらおう」と1988年に提言し、 91年に発足した歴史街道推進協議会が選定した、古代から現代までの1500年の日本の歴史の流れに沿って伊勢-飛鳥-奈良-京都-大阪-神戸の約300 キロメートルを結ぶルート。これを観光ルートとして整備する活動が官民で続けられている。日本文化を知るためにはただ歴史の本を読んだり、並べられた事物を知るだけでは十分ではなく、その場所を実際に歩いて触れることによって知ることができるということから、古代史ゾーン、奈良時代ゾーン、平安~室町時代ゾーン、戦国~江戸時代ゾーン、近代ゾーンと分けて指定している。関西地方中心にそれぞれのゾーンが指定されているので、首都圏に住んでいる人たちにはアピール度が少なかった。そこで首都圏の人びとに対する知名度アップ策として、旅行会社のクラブツーリズムでは東京発の1泊2日の旅行商品(「山の辺の道」「伊勢神宮」)を2007年12月から売り出している。

2009年5月16日土曜日

緑のgoo (みどりのぐー)

緑のgoo (みどりのぐー)
-社会 -2007年11月21日
NTTレゾナントが自社で運営しているポータルサイト「goo」の中に開設した、環境保護活動に貢献できるサイト。このサイトでの検索に伴う広告で同社が得た収益は、その15%相当が寄付される。寄付先は、国際環境NGO(非政府組織)の「FoE Japan」で、約100回の検索で木が1本(約15円)増える計算である。サイトには木をイメージした画像を表示して、検索数に応じて木が成長していく。検索機能をブログパーツとして提供しており、そのブログパーツを通じた検索数が木の本数で表示されるので、自分の貢献度が一目でわかる。

2009年5月13日水曜日

北海道遺産 (ほっかいどういさん)

北海道遺産 (ほっかいどういさん)
-社会 -2007年10月8日
北海道にある豊かな自然や、歴史や文化・生活・産業などの有形・無形の財産の中から次の世代に残しておきたいと北海道民が考える遺産。北海道固有の歴史や文化を観光や地域活性化に生かすため、2001年と04年に合わせて52件を選定した。1997年に当時の北海道知事・堀達也が「北の世界遺産構想」を提唱したのが発端で、2001年には北海道遺産構想を中心的に担う民間組織として「北海道遺産構想推進協議会」が設立され、選定を行っている。北海道は開拓から3世代たって歴史を客観的に見る意識が芽生えており、3世代前の人びとが厳しい環境の中で建てた建物など歴史的価値のあるものが少なくない。明治初期の開拓時代には国が威信をかけて農業や資源開発に最先端技術を投入しており、そうした遺産を次世代にも受け継いでいきたいという願いも込められている。自然や建造物ばかりでなく、アイヌ語地名やサケの文化、北海道のラーメン、ジンギスカンなども選定されている。

2009年5月8日金曜日

ヘリテージツーリズム (へりてーじつーりずむ)

ヘリテージツーリズム (へりてーじつーりずむ)
-社会 -2007年9月24日
ヘリテージは「遺産」という意味。ここでは「産業遺産」を意味する。明治時代に作られた群馬県富岡市の富岡製糸場関連建造物、北海道小樽市の小樽運河倉庫群、岡山県倉敷市の旧倉敷紡績所など、日本の近代化を支えた産業遺産は日本各地に残っているが、学術研究の対象と見なされることが多く、一般的にさほど魅力のあるものとは見られていなかった。そこで産業遺産だけでなく、その周辺にある学校や教会、蔵などの生活遺産を含めて観光の対象にしようという運動が起こっており、これが「ヘリテージツーリズム」である。生活遺産を含めることで近代遺産を見直し、もっと気軽に楽しめるようにしようという提案である。写真や俳句、スケッチなどの趣味をもっている人が気楽に産業遺産とその近辺の生活遺産を訪れるようにしたいというねらい。

2009年5月4日月曜日

エコフラワー (えこふらわー)

エコフラワー (えこふらわー)
-社会 -2007年9月22日
環境に配慮して栽培された花。花の生産者や流通業者で作る「日本フローラルマーケティング協会」によって2006年に設立された「MPSフローラルマーケティング」が、農薬や化学肥料、燃料の使用量、ゴミの分別法など、栽培データの資料を花農家に求め、一定の基準を守っているものに「花き産業総合認証プログラム MPS JAPAN」というラベルを貼ることを許可する。MPSは「花卉産業環境プログラム」を意味するオランダ語の略。花の生産が盛んなオランダで1994年に始まり、世界34か国で導入されている。日本でこのエコフラワー認証制度に参加している農家は33。バラ、トルコギキョウ、カラー、カーネーション、ユリ、キクなど、花の種類も増えつつある。価格はラベルのない同じ品種より10%程度高い。オランダではほとんどの農家がこの認証制度に参加しており、日本でもこの制度が広まることが望まれている。

2009年5月2日土曜日

観光教育 (かんこうきょういく)

観光教育 (かんこうきょういく)
-社会 -2007年9月17日
大学の学部・学科に観光関連の専攻科目を新しく設置すること。政府も観光関係の政策に力を入れる方針を打ち出している。秋田県秋田市にあるノースアジア大学(旧・秋田経済法科大学)の法学部は、2008年4月から観光学科を設置する計画。「観光行政」、「観光企業」、「国際観光」の3つのコースを設け、定員は60人。観光に関する法律やホテル経営、アジアの観光事情などを幅広く教える。全日本空輸グループはANA総合研究所を通じてノースアジア大学に講師を派遣してホスピタリティ論などの講義を行うほか、学生の研修受け入れなどでも協力する。文部科学省によると、07年4月現在で「観光」、「ツーリズム」を学部・学科名につけた大学は33あるという。