2009年12月26日土曜日

フラワーツーリズム

花とのふれあいを目的とした旅行。
花の観光地づくりをすすめようという意味あいもあります。
比企圏にぴったりのツーリズムです。

比企圏

2009年12月10日木曜日

ビジット・ジャパン・キャンペーン

ビジット・ジャパン・キャンペーン

2010年にはじまった外国人旅行者の訪日促進活動
ビジット・ジャパン・キャンペーンウィキペディア

2009年9月13日日曜日

アーバン・ツーリズム(都市観光、urban tourism)

アーバン・ツーリズム(都市観光、urban tourism)

芸術、ショッピング、飲食を楽しむなどしたり、また都市の文化遺産、町並みに触れたり、〇〇市(いち)などを訪れて人々と接するなど様々な魅力を体験することをいう。

2009年9月7日月曜日

サスティナブルツーリズム(sustainable tourism)

サスティナブルツーリズムとは、「持続可能な観光」という意味です。環境や文化の悪化、過度な商業化を避けつつ、観光地本来の姿を求めていこうとするものです。

導入に至るには、自然保護区に指定されるような場所を保全し持続させるため、観光客・観光事業者・周辺住民がそれぞれの役割を果たすことが必須条件となります。そのためには観光客数の上限や移動手段や宿泊施設などの制約が求められ、それによって導入前より旅行費用は高くなります。

【参考】ウィキペディアをを抜粋編集

2009年9月4日金曜日

ものづくり観光 (モノヅクリカンコウ)

ものづくり観光 (モノヅクリカンコウ)
-社会 -2009年8月24日
地域の中小企業が自社の作っている製品を観光客に積極的に見せようという企画。東京都荒川区の中小製造業8社と荒川区は共同で「モノづくり見学・体験スポットガイド」を2009年3月から始めている。8社の中には、万年筆の本体や管楽器のマウスピースに使われる素材である「エボナイト」を生産している日興エボナイト製造所や、オーダーメード自転車製造のマツダ自転車工場などが入っている。荒川区が毎年「荒川マイスター」として表彰している優秀技能者らが、訪れた客に精密加工などを見せる。事前に予約しておくとオーダーメード自転車の試乗などもできる。大阪府東大阪市でホテルセイリュウを運営している石切ゆめ倶楽部は東大阪を中心に約6000工場が集まっていることに目をつけて、修学旅行の中高生向けに中小企業の現場などを巡るコース作りを行っている。中高生たちにものづくりの現場を見せることによって、製造業離れを少しでも減らしたいという気持ちもあるようだ。

2009年8月30日日曜日

フードニング (フードニング)

フードニング (フードニング)
-カルチャー&エンタテインメント -2009年7月12日
「食べ物(フード)」と「庭仕事、園芸(ガーデニング)」との合成語。ガーデニングは色とりどりの草花を庭で配置を考えながら育てることをさすが、フードニングは自宅マンションのベランダなどの限られたスペースで、ハーブやミニトマト、ゴーヤ、キュウリなど食用になる植物を育てること。東急ハンズなど DIY店では、ヤシ素材のポットと有機肥料入りの培養土と植物の種がセットになった「プラントキュルチュア」や、培養土の入った麻袋をそのままポットに利用できる「ジュートバッグ」などの園芸グッズが女性たちの支持を得て売れ行きが良いという。また、ほとんど手を加えなくてよいものに家庭用しいたけ栽培キット「もりのしいたけ農園」がある。本体を水洗いした後、室内において1日1回水やりをするだけでよい。1週間~10日ほどで100個程度を収穫でき、その後も数回収穫を楽しむことができる。

2009年8月27日木曜日

定住自立圏 (テイジュウジリツケン)

定住自立圏 (テイジュウジリツケン)
-社会 -2008年5月18日
地域住民が定住できるよう医療網や交通網などを整えた生活圏。地方から都市への人口流出は止まらず、このままの状態が続いていけば地域コミュニティーの機能は失われてしまうということから、自治体同士を結びつけて広い地域の中で生活基盤を確保しようと検討が始まっている。イメージとしては、人口5万~10 万人規模の市を総合病院やスーパー、高校などがあり、日常生活を支える「中心市」とし、周辺市町村から中心市に1時間以内で行けるように交通網を整える。特に、脳・心臓疾患に対応できる病院や、大学、デパート、美術館などがある中核市・特例市を含む圏域は「高度定住自立圏」と位置づけることとしている。こうした中心市と町村を結びつけ、地方の人口流出を食い止めるダムのような機能を確保したいという意図が込められている。政府は2008年1月に「定住自立圏構想研究会」を発足させている。

2009年8月23日日曜日

村ぶろ宅配便 (ムラブロタクハイビン)

村ぶろ宅配便 (ムラブロタクハイビン)
-社会 -2007年11月22日
和歌山県北山村が宅配業者と手を組んで始めた、村が運営するインターネットのブログ上で行う宅配便の窓口サービス。村は2007年6月から、田舎暮らしに関心をもつ「仮想村民」を増やして村の観光促進に結びつけるためにブログサイト「村ぶろ」を始めている。宅配便専用ページはこのブログの中に設置されたもので、村は近畿圏にある大手宅配業者と連携して、会員が配送を希望する品目や個数、重量、配送先などを登録すれば、業者のスタッフが会員の指定した場所に集配に出向く。配送料は通常より30~40%安くなる。村に入る仲介手数料は配送1件あたり100~200円。宅配業者にとっても、安定的に顧客を確保することができるというメリットがある。将来はブログ運営による広告収入と合わせて、村の年間予算の約10分の1に当たる年間収入1億円を目指している。

2009年8月16日日曜日

墓マイラー (ハカマイラー)

墓マイラー (ハカマイラー)
-カルチャー&エンタテインメント -2009年8月14日
街歩きを趣味として、その途中で作家や芸術家、歌舞伎役者、映画俳優、軍人などの著名人が眠る墓にお参りする人たち。かつては、それぞれの熱狂的なファンが故人の墓を訪れることはあったが、最近では若者、夫婦連れ、家族連れなどの姿も多くなっている。東京には著名人の眠っている都立霊園として、雑司ヶ谷霊園(夏目漱石、泉鏡花、竹久夢二、ジョン万次郎など)、染井霊園(岡倉天心、高村光太郎、二葉亭四迷、若槻礼次郎など)、谷中霊園(渋沢栄一、横山大観、徳川慶喜、長谷川一夫など)、青山霊園(大久保利通、志賀直哉、尾崎紅葉、乃木希典など)、多磨霊園(東郷平八郎、三島由紀夫、高橋是清、田河水泡など)がある。ただ、遺族や子孫の間ではプライバシーの保護を理由に、墓地の所在地をイラスト地図などに記載されることに難色を示すむきもある。

2009年8月15日土曜日

環境エンリッチメント (カンキョウエンリッチメント)

環境エンリッチメント (カンキョウエンリッチメント)
-社会 -2008年9月13日
各地の動物園で導入するようになってきた手法で、動物福祉の観点から飼育環境を豊かにして、動物たちが幸せに暮らせるようにする工夫。これまでのようにすべての動物を画一的な檻の中に閉じ込めるのではなく、それぞれの動物がその特徴を生かせるように飼育していくのである。これまでの動物園では床をコンクリートにして掃除をしやすくしたり、餌を1日に1回、まとめて与えることで、できるだけ飼育係の労力がかからないようにしてきた。しかし、動物たちにとってそれが幸せとはいかない。コンクリートの床よりは土の方がいいし、自分の食べたいときに自分で餌を探して食べる方がストレスがたまらないからだ。たとえば、東京の上野動物園ではゴリラの餌をワラなどの中に隠している。ワラの中に隠すことで、採食に時間をかけられるようにしているのである。また、動物をそれぞれの種で別々の檻に入れることも改めて、いくつかの種を同じスペースで飼育するといったことも「環境エンリッチメント」に含まれる。こうすることで動物の自然な動きを来園者に見せることができ、「行動展示」とよばれている。

2009年8月8日土曜日

緑のカーテン (ミドリノカーテン)

緑のカーテン (ミドリノカーテン)
-社会 -2008年7月12日
ヘチマや朝顔など、つる性の植物を窓の外部に植えた自然のカーテン。つる性の植物は、支柱があればそれに巻き付きながら伸びていくので、窓の外部全面を覆うこともできる。植物は水を吸って育つので、葉の表面にも水が行き渡ることになり、いわゆる蒸散作用が起こる。そこを風が吹き抜けるとその水が気温を下げることになる。こうすることで、窓を閉め切って室内でエアコンをつけるよりも涼しく過ごすことができるという。また、エアコンで消費する電力も減らすことができる。日本の各地でも自治体を挙げて「緑のカーテン」を実施するところが多くなっている。

2009年8月6日木曜日

環境モデル都市 (カンキョウモデルトシ)

環境モデル都市 (カンキョウモデルトシ)
-社会 -2008年9月16日
温室効果ガスの排出削減などで先駆的な取り組みを行う自治体。環境省は全国の自治体に呼びかけて先駆的な取り組み案を募り、2008年7月に提案があった 82件(89自治体)から6自治体を選んで発表した。大幅なガス排出削減目標、先導性・モデル性、地域適応性、実現可能性、持続性を基準に選定。その結果、横浜市(市民の省エネ製品購入を促す「環境ポイント制度」を導入する)、富山市(公共交通機関の利用促進を図る)、北海道下川町(温室効果ガス吸収のため町面積の9割を占める森林の保護育成政策を掲げる)、熊本県水俣市(水俣病をきっかけに環境教育や省エネなどを進める)、北九州市(工場などから出た排熱を周辺の産業関連施設に供給して省エネにいかす)、帯広市(灯油代替燃料として牛ふんを活用する)の6自治体が選ばれた。政府はこれらの自治体が08年度内に策定する行動計画に基づき、関連予算などを重点配分するなどの支援を行う。

2009年7月31日金曜日

地産地消・持参地消 こだわりの宿 (チサンチショウジサンチショウコダワリノヤド)

地産地消・持参地消 こだわりの宿 (チサンチショウジサンチショウコダワリノヤド)
-ビジネス -2009年5月1日

JA(農業協同組合)グループの旅行会社である農協観光が、2008年10月から展開している地場産食材を使った食事を楽しめる宿泊プラン。普通の旅館やホテルのようにどこにでもあるような料理ではなく、地元で収穫された食材が郷土料理などに調理されてホテルの夕食として提供される。参加者は食べた料理のレシピがもらえるので、途中で直売所に立ち寄って食材を買って帰り、自宅で料理を再現することもできる。一部のプランは食材の「もち込み」も可能で、事前に食材をホテルに送っておくと、それを料理して出してくれる。顧客のほとんどが農家であるために、こうした需要もあるのだという。地場産以外の食材も国内産を使うのが原則で、これにこだわった宿泊プランは業界初。

2009年7月26日日曜日

旅育 (タビイク)

旅育 (タビイク)
-社会 -2008年10月30日
子供の時代から、食に関する知識と選択力を身につけ、健全な食生活を実践することで、豊かな人間性を育むことを目的とした「食育」のもじり。旅を通じて未知の世界、未知の人びとと出会い、感受性を豊かにすることで、知見を広げ、豊かな生活を送ることができる人間となること。農林水産省、文部科学省、総務省の3省連携で、2008年度から「子ども農山漁村交流プロジェクト(ふるさと子ども夢学校)」を始めている。全国の小学生が、農山漁村で長期の宿泊体験活動を行えるように支援する事業である。5年後までに全国の約2万3000校全ての公立小学校で実施する予定である。

2009年7月18日土曜日

「風の道」計画 (カゼノミチケイカク)

「風の道」計画 (カゼノミチケイカク)
-社会 -2008年10月31日
東京都がヒートアイランド現象を和らげるために立てた計画。コンクリートの建物やアスファルト道路で地表面を覆ってしまうことによって、都市中心部の気温がポツンと浮かんだ島のように高くなるのが「ヒートアイランド現象」であるが、建物や自動車などからの排熱なども高温化に拍車をかけている。こうした高温化を防ぐために「風の通り道」を作ろうというものである。これまで東京駅の上に大丸デパートがあり、この建物が海からの風が皇居の方向に通り抜けることを妨げていたのだが、これを取り除けば東京湾から皇居の森へ涼風が通り抜ける。これによって皇居手前のビル街の風速が30%増し、それがビルの壁を冷やすことになる。大阪市も、大阪湾からの海風を中心街に導き、都市を冷ます計画に予算を付けている。東京都の計画はドイツのシュツットガルトの環境政策を見習ったものといわれている。

2009年7月16日木曜日

100円商店街 (ヒャクエンショウテンガイ)

100円商店街 (ヒャクエンショウテンガイ)
-ビジネス -2009年4月28日
特定の日に100円の目玉商品を商店街の各店が用意し、一斉に店頭に陳列して販売する集客イベント。もちろん100円商品だけでなく、店の中には通常価格の商品も用意されていて、精算のために店内に入った客の「ついで買い」も誘う。この100円商店街を実施している全国の商店街が連携事業として、各地の特産品を集めた商品カタログを作製し、それを店頭に置き、店頭で受注することも始めている。連携事業の名称は「アンテナモール」で、100円商店街の仕掛け人である山形県新庄市に拠点を置くNPOの「AMP(アンプ)」が運営している。第1弾として、魚のすり身で作った「魚ロッケ(ギョロッケ)」(佐賀県唐津市)、「はっさく大福」(広島県尾道市因島)など食品を中心に、秋田県能代市、熊本県宇土市など8商店街が地元の逸品を合計50~60品目選定している。店頭で受注しAMPへファクス送信する。AMPが各商品のメーカーに連絡して購入者に直送してもらう。料金は代引きで回収する。一定のマージンを受注店、AMPで分けることにしている。

2009年7月12日日曜日

千の小さな学校 (センノチイサナガッコウ)

千の小さな学校 (センノチイサナガッコウ)
-社会 -2009年7月8日
都市から地方への移住や交流を促進するために約900の自治体や企業で組織している「移住・交流推進機構」(JOIN)が出版社のベネッセコーポレーションと共に始めた、生涯学習をテーマに全国各地の歴史館や文化遺産を訪ねる学習ツアーを組むもの。全国のさまざまな歴史や文化にゆかりのある場所や施設を「千の小さな学校」と認定し、プログラム参加者が、その場所を訪問することによって特色ある体験や講義が受けられるようにしている。同機構が「学校」に選定するのは来訪客への説明体制が整っているなど、学習の場として機能できる施設や地域である。原則として地元自治体の推薦を受け、ベネッセコーポレーションや自治体などで構成する同機構内のビジネス研究会が選考する。2009年4月に第1号として、アクアワールド茨城県大洗水族館での「鮫の小さな学校」、幕末の志士に広く使われた古地図や野の花を学ぶ「古地図&春の花・万葉ウォークの小さな学校」を開催している。

2009年7月9日木曜日

タワーマンション (タワーマンション)

タワーマンション (タワーマンション)
-社会 -2007年11月26日
最近、再開発の地区で増えている高層マンションの呼称。地上19階までのマンションを「高層マンション」、高さ60メートル以上で20階以上のマンションが「超高層マンション」とよんでいるが、そのなかでも30階以上のものが「タワーマンション」。ただし、厳格な定義があるわけではなく、20階以上の「超高層マンション」をすべてタワーマンションとよぶ業者もいる。当初は地価が安いころから建設が始まったものであるが、次第に交通の便のいい都心にも続々と建てられるようになっている。同じタワーマンションの物件のなかでも、高層階か低層階か、海や花火が見えるか見えないかで大きな価格差が生じている。上階の方は見晴らしはよいが、風が強く窓が開けられない、地震の際の揺れが大きいというデメリットがある。

2009年7月4日土曜日

お試し移住 (オタメシイジュウ)

お試し移住 (オタメシイジュウ)
-社会 -2009年1月22日
定年退職を迎えた団塊世代など、地方移住を考える層に対して、空き家などを短期間貸し出し、都会暮らしの人に田舎生活を体験してもらおうという企画。田舎暮らしに憧れていても、実際の田舎の生活がどのようなものかわからないために、移住に踏み切れない人も多い。そうした人たちのために、地方自治体などの実施主体が空き家などを確保し、それを数週間から数か月間、月数万円程度の料金で貸し出すのである。移住希望者はそこで生活することによって、地域独自の行事・風習・慣習・決まりごとなどに触れて、自分たちのライフスタイルに合うかどうかを確認できる。本格移住の前に本当にその地で生活を続けていくことができるかどうかを検証する場を提供する試みである。

2009年7月2日木曜日

都市型菜園 (トシガタサイエン)

都市型菜園 (トシガタサイエン)
-ライフスタイル -2009年4月25日
都市部の一戸建ての小さな庭、マンションのベランダやビルの屋上、ビルの壁面などを使った菜園。こうした菜園が都市部でも行われるようになった背景に、ミニ野菜の開発がある。小さいサイズの野菜として消費者に最も人気があるのはミニトマト。病気に強くて育てやすいということが受けている。そのほか、キャベツ、大根、チンゲンサイ、キュウリ、ミニ白菜なども人気がある。ミニ野菜の場合、マンションのベランダのプランターで栽培することができる。種を蒔いて水をやるだけで収穫することのできるツケナの種はこの8年間で売り上げが30倍になっている。中国からの輸入食品などの安全性に疑問がもたれるようになり、自分で作ったものが最も安全という意識が広がってきたこともある。また、核家族化が進んでスーパーで購入した大玉の野菜ではなかなか食べきれず、カット野菜も切り口から傷んでしまうので保存が難しい。そこで使い切りのミニ野菜を家庭で作ろうというのである。

2009年6月30日火曜日

移住「御三家」 (イジュウゴサンケ)

移住「御三家」 (イジュウゴサンケ)
-社会 -2008年1月27日
定年を迎えて、第2の人生を静かな農村などで過ごしたいと考えている団塊世代に人気の高い土地のベストスリー。1位は暖かくてリゾート気分を味わうことのできる「沖縄」、2位は広大な土地が広がる「北海道」、3位は都心からほどよい距離にある「信州」である。これらの地方以外においても、年金などの生活基盤をもち、なおかつ豊かな経験をもっている人たちを自分たちの自治体に迎えて活性化の切り札にしようと躍起である。内閣府が2005年に実施した世論調査では、農山漁村への定住を望んでいる人は約20%。都会と田舎を行き来して「週末地方生活」を行う「2地域居住者」が30年には1000万人を超えると国土交通省では試算している。

2009年6月25日木曜日

ニューツーリズム (にゅーつーりずむ)

ニューツーリズム (にゅーつーりずむ)
-社会 -2009年1月12日
従来の物見遊山的観光旅行に対して、テーマ性を強く打ち出し、人や自然とのふれ合いといった体験的要素を取り入れた新しい形の旅行。具体的には、エコツーリズム、グリーンツーリズム、ヘルスツーリズム、ロングステイなどが含まれる。つまり、従来の観光資源や観光施設に頼ることなく、地域の伝統産業や生活文化をそのまま旅行者に体験してもらったり、一緒に味わったり、見てもらうという形式の観光旅行。地域の自然環境やそれと密接に関連する風俗習慣等の生活文化を観光だからということで形を変えるのではなく、あるがままに観光する人に見てもらい、環境と経済を持続的に両立させていくことにつなげることが肝要である。エコツーリズムにおけるホエールウォッチングのような野生生物の観察ツアー、里山の植林や清掃などのボランティアツアー、そしてグリーンツーリズムの農山漁村において自然、文化、人々との交流を楽しむ滞在型余暇活動など、さまざまなものがある。

2009年6月20日土曜日

園芸福祉 (えんげいふくし)

園芸福祉 (えんげいふくし)
-社会 -2009年4月30日
花や野菜などを育てて福祉に役立てること。園芸福祉活動は、家庭生活や地域交流から始まって、学校教育や生涯学習、都市整備、地域活性化などに広がり、さらには健康医療や介護・福祉、農地利用、農業生産などにも役立てることができる。つまり、家庭ばかりでなく、近隣コミュニティーや地域社会の中で、人々と交流しながら楽しい時間の過ごし方やそれを体感できる空間を作り上げていく活動。NPO法人の日本園芸福祉普及協会では、2003年から年1回「初級園芸福祉士」の認定試験を実施している。初級園芸福祉士養成講座は、園芸福祉を地域活動の中で実践的に活動していくために必要な知識やノウハウを習得し、地域に根付くための役割を担う人を養成するための講座である。協会所定の20~24時間のカリキュラムを修了すると認定試験の受験資格を得られる。園芸の基礎的な知識を身につけ、手入れしやすい植物を選んだり、高齢者が作業しやすくなる方法などをアドバイスすることができる。

2009年6月16日火曜日

企業訪問修学旅行 (きぎょうほうもんしゅうがくりょこう)

企業訪問修学旅行 (きぎょうほうもんしゅうがくりょこう)
-社会 -2008年4月11日
中学や高校の修学旅行における企業訪問。修学旅行をきっかけとして生徒が将来の参考にしたり、視野を広げることができるようにという意図を学校はもっている。先生が修学旅行を受け入れてくれる数十社の情報を生徒に提供。各班に分かれた生徒たちが自分たちの興味のある企業を選び、電話で予約を入れる。事前に質問事項を企業に伝えておいて、現場でその説明を聞くという流れである。修学旅行で企業訪問が増えている背景には、学校側の思惑だけでなく、企業側の積極的な売り込みもあるという。企業のイメージアップや自社製品のファン獲得、将来の優秀な人材雇用など狙いは様々であるが、修学旅行の行程の一部に自社を選んでもらえるように学校を訪問して積極的に働きかける企業もあるという。修学旅行の企業訪問で人気の高い業種はテレビ局や出版社。

2009年6月13日土曜日

樹木葬 (じゅもくそう)

樹木葬 (じゅもくそう)
-社会 -2008年1月23日
サクラやクスノキなどの木を植樹し、その下に骨をそのまま埋める埋葬方法。「自然に帰りたい」、「サクラの木の下で眠りたい」といった要望に応えて登場した。千葉県袖ヶ浦市にある曹洞宗の真光寺は2007年秋、境内の丘陵約1万平方メートルを造成して「里山葬墓苑森の苑」を完成。標高80メートルの山の斜面に1人当たり4.5平方メートルの個人区画を選んで土を掘って埋葬する。区画には目印になるように縦横18センチメートル、厚さ5センチメートルの墓碑を埋め込んで氏名を刻む。その区画内なら自分の好きな木を植えてもよい。東京都公園審議会は都立霊園の新規墓地供給と管理についての中間報告をまとめ、樹林などの敷地に遺骨を直接埋葬する「樹木葬」を採用した墓地の新設を07年11月に提言している。

2009年6月10日水曜日

生活景 (せいかつけい)

生活景 (せいかつけい)
-社会 -2008年3月19日
都市計画が専門の早稲田大学教授の後藤春彦による造語。「生活の営みが色濃くにじみ出た景観」という意味合いで使用している。下町の路地空間などがその典型とされる。後藤は、生活景はA→B→Cと順を追って変化していくのではなく、 A→(A+B)→(A+B+C)と層が重なるように変化していくものであり、そこに懐かしさが生まれることになる。昔ながらの風景や暮らし方に新しい要素が少しずつ加わり、それが少しずつ変わっていくことによって、今までにない価値が醸成されていく。ところが、バブル期のようにある一定の区画が再開発されて新しい高層ビルなどが建ってしまうと、そこには生活景は残らない。

2009年6月7日日曜日

森の幼稚園 (もりのようちえん)

森の幼稚園 (もりのようちえん)
-社会 -2008年2月3日
自然環境を保育の場として、特定の建物や囲われた敷地などのない幼稚園。50年ほど前にデンマークでこの考え方が始まり、その後、ドイツに伝わって、 1990年あたりから盛んとなり、現在では400以上の森の幼稚園があるという。森の入り口で子供は親から職員に預けられる。子供たちは職員に見守られながら、自由に森の中を駆けめぐる。もちろん、道草をすることも自由である。先生による本の朗読もお弁当を食べるのもすべて森の中で行われる。大きな木に苦労して登って、自分の場所をつくったり、木になっている果実を食べたりするのも自由である。もちろん、雨や雪の日もあり、子供1人では立ち向かえないような倒木などもあって、それに対して力を合わせて困難を乗り切るといったことも自然に学ぶことができる。日本では、デンマークやドイツのように年間を通して森で過ごすという例は少ないが、1~2週間、清里高原などで「ミニ森の幼稚園」を体験するような幼稚園も現れている。

2009年6月5日金曜日

自転車通行レーン (じてんしゃつうこうれーん)

自転車通行レーン (じてんしゃつうこうれーん)
-社会 -2008年4月20日

道路交通法は「自転車は原則として車道を走らねばならない」と定めているが、これまでは車道を自転車が走ろうとしても専用レーンが設けられておらず極めて危険な状況となるために、歩道を走行することが黙認されたり、あるいは歩道を走るように指導されたりすることも少なくなかった。そのために歩道を走る自転車が歩行者とぶつかるという事故が近年増えており、2006年の自転車と歩行者の衝突事故は2767件となっている。この10年間では4.8倍に増え死亡者も出ている。国土交通省と警察庁は08年度から国による自転車通行ゾーンの本格整備に乗り出すことを明らかにしている。08年度から2年間は、東京都江東区、仙台、名古屋、岡山、高松各市など100地区をモデル地区として、300億円を投じて約200キロメートルを整備する。モデル地区では一般道の車線を減らして左端を自転車道や自転車レーンにしたり、歩道を植え込みで区切って自転車専用スペースを設けたりする予定。モデル地区1か所の整備費は数千万~2億円で、地方道の整備には地方自治体に補助金や交付金を出すことにしている。

2009年6月1日月曜日

土木遺産 (どぼくいさん)

土木遺産 (どぼくいさん)
-社会 -2008年3月13日
土木学会が2000年に創設したもので、幕末から昭和20年代までに作られた土木施設の中で、現存しているものを「近代土木遺産」と名付け、そのうちでも特に価値が高く貴重なものを「選奨土木遺産」として、毎年10件程度認定し表彰している。選奨土木遺産には、今後良好に保存されれば、将来的には、国の重要文化財として指定される可能性があるものも多く含まれている。土木学会としてはこうした「選奨土木遺産」を認定する目的として、「土木遺産の文化的価値の評価、社会への理解を訴えることによる社会へのアピール」、「先輩技術者の仕事への敬意、将来の文化財創出への認識と責任の自覚等の喚起による土木技術者へのアピール」、「地域の自然や歴史、文化を中心とした地域資産の核となるものであると認識することによるまちづくりへの活用」、「失われる恐れのある土木遺産の救済」などがあるとしている。これまでに全国で137件が認定を受けている。

2009年5月26日火曜日

出雲國神仏霊場巡拝 (いずものくにしんぶつれいじょうじゅんぱい)

出雲國神仏霊場巡拝 (いずものくにしんぶつれいじょうじゅんぱい)
-カルチャー&エンタテインメント -2009年4月2日
かつて出雲の国といわれた島根県とその東隣の鳥取県にある20の神社仏閣が神、仏や宗派を超えて連携し設立した「出雲の国社寺縁座の会」が提案するもので、出雲大社から始めて日御碕神社まで宍道湖、中海の周辺を巡拝するコース。宍道湖、中海を囲んで数多くの由緒ある神社仏閣があるが、その出雲地方を大きく8の字を描いて巡っていけるように提案されている。出雲地方、伯耆地方にはまだまだ自然がそのまま残っていて、そこを静かに歩きながら、1000年以上の年月を経ている神社仏閣を訪ねて心の安らぎを得ようというもの。各神社や仏閣には朱印が用意されており、訪ねた神社仏閣で一つ一つそれを押すことによって「満願」を期するのである。

2009年5月25日月曜日

郷土料理百選 (きょうどりょうりひゃくせん)

郷土料理百選 (きょうどりょうりひゃくせん)
-社会 -2008年3月10日
農林水産省が各地に伝わるふるさとの味として選んだ「農山漁村の郷土料理百選」。2007年12月に発表。実際に選んだのは99品で、残りの1つは各自が一押しの1品を選んでほしいとしている。各都道府県から推薦された1644品の中から、7人の選定委員が一般人によるインターネットの投票なども参考としながら選んでいる。選ばれたのは秋田の「きりたんぽ鍋」、茨城の「あんこう料理」、新潟の「のっぺい汁」、山梨の「ほうとう」、香川の「讃岐うどん」、長崎の「卓袱料理」など。また、昔からある料理ではないが、近年、その土地の料理として急速に人気を増しているもので、宮城の「牛タン焼き」、栃木の「宇都宮餃子」、埼玉の「やきとん」、静岡の「富士宮焼きそば」、兵庫の「明石焼き」、宮崎の「チキン南蛮」など23品が「御当地人気料理特選」に決まった。

2009年5月22日金曜日

限界集落 (げんかいしゅうらく)

限界集落 (げんかいしゅうらく)
-社会 -2008年2月17日
過疎と高齢化で存続が危ぶまれている集落。具体的には65歳以上の高齢者が住民の50%以上となっている集落である。子供たちは都市部に定住していて、集落に戻る予定はなく、高齢者が死亡すると、その家を継ぐ者がいないために次第に消滅の道を歩むことになる。高知大学名誉教授で長野大学教授の大野晃が提唱した概念で、共同体における自治会活動や祭礼の維持、稲刈りや田植えの共同作業といった機能も急速に衰えることになる。中山間地域や離島などで増えてきている。住民が減ることによって地方自治体が徴収する税金は減り、逆に提供する行政サービスの経費が膨らみ、森林荒廃による災害の危険性なども高まる。国土交通省の調査によると2006年4月時点で全国で約7900あり、2641集落は今後、消滅の可能性が高い。住民の半数以上が65歳以上の高齢者という「限界自治体」も登場してきている。

2009年5月18日月曜日

歴史街道 (れきしかいどう)

歴史街道 (れきしかいどう)
-社会 -2008年3月5日
松下電器産業創業者の松下幸之助が主宰した「世界を考える京都座会」が「日本の文化と心を培った歴史の宝庫を広く知ってもらおう」と1988年に提言し、 91年に発足した歴史街道推進協議会が選定した、古代から現代までの1500年の日本の歴史の流れに沿って伊勢-飛鳥-奈良-京都-大阪-神戸の約300 キロメートルを結ぶルート。これを観光ルートとして整備する活動が官民で続けられている。日本文化を知るためにはただ歴史の本を読んだり、並べられた事物を知るだけでは十分ではなく、その場所を実際に歩いて触れることによって知ることができるということから、古代史ゾーン、奈良時代ゾーン、平安~室町時代ゾーン、戦国~江戸時代ゾーン、近代ゾーンと分けて指定している。関西地方中心にそれぞれのゾーンが指定されているので、首都圏に住んでいる人たちにはアピール度が少なかった。そこで首都圏の人びとに対する知名度アップ策として、旅行会社のクラブツーリズムでは東京発の1泊2日の旅行商品(「山の辺の道」「伊勢神宮」)を2007年12月から売り出している。

2009年5月16日土曜日

緑のgoo (みどりのぐー)

緑のgoo (みどりのぐー)
-社会 -2007年11月21日
NTTレゾナントが自社で運営しているポータルサイト「goo」の中に開設した、環境保護活動に貢献できるサイト。このサイトでの検索に伴う広告で同社が得た収益は、その15%相当が寄付される。寄付先は、国際環境NGO(非政府組織)の「FoE Japan」で、約100回の検索で木が1本(約15円)増える計算である。サイトには木をイメージした画像を表示して、検索数に応じて木が成長していく。検索機能をブログパーツとして提供しており、そのブログパーツを通じた検索数が木の本数で表示されるので、自分の貢献度が一目でわかる。

2009年5月13日水曜日

北海道遺産 (ほっかいどういさん)

北海道遺産 (ほっかいどういさん)
-社会 -2007年10月8日
北海道にある豊かな自然や、歴史や文化・生活・産業などの有形・無形の財産の中から次の世代に残しておきたいと北海道民が考える遺産。北海道固有の歴史や文化を観光や地域活性化に生かすため、2001年と04年に合わせて52件を選定した。1997年に当時の北海道知事・堀達也が「北の世界遺産構想」を提唱したのが発端で、2001年には北海道遺産構想を中心的に担う民間組織として「北海道遺産構想推進協議会」が設立され、選定を行っている。北海道は開拓から3世代たって歴史を客観的に見る意識が芽生えており、3世代前の人びとが厳しい環境の中で建てた建物など歴史的価値のあるものが少なくない。明治初期の開拓時代には国が威信をかけて農業や資源開発に最先端技術を投入しており、そうした遺産を次世代にも受け継いでいきたいという願いも込められている。自然や建造物ばかりでなく、アイヌ語地名やサケの文化、北海道のラーメン、ジンギスカンなども選定されている。

2009年5月8日金曜日

ヘリテージツーリズム (へりてーじつーりずむ)

ヘリテージツーリズム (へりてーじつーりずむ)
-社会 -2007年9月24日
ヘリテージは「遺産」という意味。ここでは「産業遺産」を意味する。明治時代に作られた群馬県富岡市の富岡製糸場関連建造物、北海道小樽市の小樽運河倉庫群、岡山県倉敷市の旧倉敷紡績所など、日本の近代化を支えた産業遺産は日本各地に残っているが、学術研究の対象と見なされることが多く、一般的にさほど魅力のあるものとは見られていなかった。そこで産業遺産だけでなく、その周辺にある学校や教会、蔵などの生活遺産を含めて観光の対象にしようという運動が起こっており、これが「ヘリテージツーリズム」である。生活遺産を含めることで近代遺産を見直し、もっと気軽に楽しめるようにしようという提案である。写真や俳句、スケッチなどの趣味をもっている人が気楽に産業遺産とその近辺の生活遺産を訪れるようにしたいというねらい。

2009年5月4日月曜日

エコフラワー (えこふらわー)

エコフラワー (えこふらわー)
-社会 -2007年9月22日
環境に配慮して栽培された花。花の生産者や流通業者で作る「日本フローラルマーケティング協会」によって2006年に設立された「MPSフローラルマーケティング」が、農薬や化学肥料、燃料の使用量、ゴミの分別法など、栽培データの資料を花農家に求め、一定の基準を守っているものに「花き産業総合認証プログラム MPS JAPAN」というラベルを貼ることを許可する。MPSは「花卉産業環境プログラム」を意味するオランダ語の略。花の生産が盛んなオランダで1994年に始まり、世界34か国で導入されている。日本でこのエコフラワー認証制度に参加している農家は33。バラ、トルコギキョウ、カラー、カーネーション、ユリ、キクなど、花の種類も増えつつある。価格はラベルのない同じ品種より10%程度高い。オランダではほとんどの農家がこの認証制度に参加しており、日本でもこの制度が広まることが望まれている。

2009年5月2日土曜日

観光教育 (かんこうきょういく)

観光教育 (かんこうきょういく)
-社会 -2007年9月17日
大学の学部・学科に観光関連の専攻科目を新しく設置すること。政府も観光関係の政策に力を入れる方針を打ち出している。秋田県秋田市にあるノースアジア大学(旧・秋田経済法科大学)の法学部は、2008年4月から観光学科を設置する計画。「観光行政」、「観光企業」、「国際観光」の3つのコースを設け、定員は60人。観光に関する法律やホテル経営、アジアの観光事情などを幅広く教える。全日本空輸グループはANA総合研究所を通じてノースアジア大学に講師を派遣してホスピタリティ論などの講義を行うほか、学生の研修受け入れなどでも協力する。文部科学省によると、07年4月現在で「観光」、「ツーリズム」を学部・学科名につけた大学は33あるという。

2009年4月30日木曜日

うどんツーリズム (うどんつーりずむ)

-社会 -2008年1月14日
全国的に知名度の高い讃岐うどんに絡めて地元に埋もれた歴史や文化などの「宝」を売り込もうと、香川県の地元住民が企画したまち歩きツアー。コースは全部で52あり、うどん店に立ち寄りながら、松平氏の城下町として栄えた高松の歴史をたどったり、港町・観音寺の路地裏などを訪ねたりする。香川県では 2007年を「うどんツーリズム元年」として、ホームページなどを設けて県内外の参加者を募集している。

2009年4月28日火曜日

夕張「負の遺産」ツアー (ゆうばりふのいさんつあー)

夕張「負の遺産」ツアー (ゆうばりふのいさんつあー)
-社会 -2007年8月27日
正式名称は「夕張ドキュメンタリーツアー~ゆうばりの昨日、今日、明日~」。財政再建団体となった北海道夕張市を訪れ、夕張市の複数の施設を見学して財政破綻の原因を探ったり、財政再建団体となると町はどのようになるのか、といったことを実際に体験するツアー企画。夕張市の観光施設の運営を引き継いだ夕張リゾートが企画した。自治体職員、地方議員、自治体研究者、学生らをツアー参加者に想定していたが、問い合わせが相次いだことから一般団体客も参加できるようになった。参加者はオリエンテーションの後、石炭博物館、市立病院から縮小された夕張医療センター、老人福祉会館などを見学する。仕事に支障の出ない範囲で市長や元教育委員会幹部、元炭鉱マンなどを講師として招くことのできるオプションもある。「20人以上の団体」、「夕張リゾート経営のホテルや合宿施設への宿泊」が参加条件。

2009年4月22日水曜日

移住体験の旅 (いじゅうたいけんのたび)

移住体験の旅 (いじゅうたいけんのたび)
-社会 -2007年8月11日
旅行会社大手JTBが企画したもので、地方都市のマンションに2週間滞在することで、その都市が自分の感性に合っているかどうかを確認したり、観光や地域の交流活動に参加したりするもの。いわゆる長期滞在型旅行プランである。団塊世代が地方への移住や都会と農村の2地域に数か月ずつ暮らすという「2地域居住」に関心を強くしているということに注目して企画している。第1弾は札幌で、参加者は市内の家具などが揃った新築のマンションに滞在する。買い物や家事など日常生活を体験できるほか、料理サークルやボランティア・グループとの交流なども予定されている。当初は大阪発着のみで代金は2週間で7万8000 円。秋以降は東京発着のツアーも予定している。

2009年4月19日日曜日

地域観光プロデューサー (ちいきかんこうぷろでゅーさー)

地域観光プロデューサー (ちいきかんこうぷろでゅーさー)
-社会 -2007年7月29日
それぞれの地域の観光戦略づくりの中核を担い、住民や自治体、観光業者の調整役となる人。国土交通省が、旅行、鉄道、航空などの観光関係企業の退職者で定年退職後もこれまでの経験を生かして仕事をしたいと考えている団塊世代を地域の観光戦略づくりに生かそうと始めた人材育成制度。同省が直接人材を公募して登録、得意分野や専門知識を整理して、各地域の事情に適した人材を派遣する。プロデューサーはその地域に常駐して活動し、各地の自治体や観光協会などから給与を受け取る。また、同省は専門家を通じて文化や歴史など地域特有の情報を提供してプロデューサーを支援する。2007年度中に観光に詳しい人材を求めている観光地のうちモデル地域を5か所指定し、プロデューサーを派遣することにしている。

2009年4月18日土曜日

日本風景街道 (にっぽんふうけいかいどう)

日本風景街道 (にっぽんふうけいかいどう)
-社会 -2007年7月9日
国土交通省が2005年から展開している「この道ニッポン・プロジェクト」(仮称)の、06年に決定した正式名称。これまでの日本の道路は、ものや人を運ぶための「道具」としてしか整備が進められず、美しさ、景観、味わいなどのニーズがなおざりにされてきたことを反省し、自然、歴史、文化、風景などをテーマにして美しい地域と道空間づくりを行い、それを地域活性化や観光振興にも生かそうというものである。整備促進には国民的な運動に広げる必要があるということから、意欲のある地域の街道ごとに官民のパートナーシップによる活動組織をつくり、植栽や清掃活動、歩道の整備などを始める。風景街道への登録は、地方整備局ごとに設置する協議会が受け付け、協議会は広域的な視点から、無電柱化や案内看板、ビューポイントの整備、ロゴの使用許諾、ガイドマップの作製などを行っていく。

2009年4月16日木曜日

半農半X (はんのうはんえっくす)

半農半X (はんのうはんえっくす)
-社会 -2007年7月8日
農業をやりながら、自分のやりたい仕事を模索し、実践するというライフスタイル。京都府綾部市の塩見直紀が造語し提唱したものを、『朝日新聞』が連載コラム「ニッポン人脈記」のなかで紹介している。「半農半NGO」、「半農半歌手」、「半農半小説家」と農業的な暮らしをしながら、やりたい仕事を模索したり、自分が天職と思う仕事を遂行するのである。塩見は33歳で会社を辞め、綾部市にUターンして無農薬の米づくりをしながら半農半X研究所代表として著作、講演、研修、瞑想の日々を送っている。都会暮らしに疲れた若者たちの心をつかみ、先行き不透明な時代にもっとも切実に向き合う30歳前後の人々が強い関心を寄せているという。

2009年4月12日日曜日

お試し移住 (おためしいじゅう)

お試し移住 (おためしいじゅう)
-社会 -2009年1月22日
定年退職を迎えた団塊世代など、地方移住を考える層に対して、空き家などを短期間貸し出し、都会暮らしの人に田舎生活を体験してもらおうという企画。田舎暮らしに憧れていても、実際の田舎の生活がどのようなものかわからないために、移住に踏み切れない人も多い。そうした人たちのために、地方自治体などの実施主体が空き家などを確保し、それを数週間から数か月間、月数万円程度の料金で貸し出すのである。移住希望者はそこで生活することによって、地域独自の行事・風習・慣習・決まりごとなどに触れて、自分たちのライフスタイルに合うかどうかを確認できる。本格移住の前に本当にその地で生活を続けていくことができるかどうかを検証する場を提供する試みである。

2009年4月9日木曜日

バリアフリー観光地 (ばりあふりーかんこうち)

バリアフリー観光地 (ばりあふりーかんこうち)
-社会 -2009年2月11日
観光庁が2010年度をメドに推し進めている方針で、高齢者や障害者が健常者と同じように楽しめる観光地づくり。観光地の中には車いすでは通れないような道があるなどバリアフリーの整備が遅れている地域もあることから、障害者や高齢者が楽しめる観光地にするための項目をリストアップし、チェックシートを作り、それを自治体や観光業者に配布し、改善すべき点は改善するように指導することにしている。チェックシートには「史跡の展示物に点字を付ける」、「障害者用トイレの位置がわかる地図を作る」といった項目が並べられている。項目は数十項目に及ぶ見通しである。先行した例としては、長崎県観光連盟が、ホームページ上で盲導犬に対応している施設を「目が不自由な人も楽しめる旅」、手話通訳者のいる場所を「耳が不自由な人も面白い旅」などとして紹介している。

2009年4月7日火曜日

ニューツーリズム (にゅーつーりずむ)

ニューツーリズム (にゅーつーりずむ)
-社会 -2009年1月12日
従来の物見遊山的観光旅行に対して、テーマ性を強く打ち出し、人や自然とのふれ合いといった体験的要素を取り入れた新しい形の旅行。具体的には、エコツーリズム、グリーンツーリズム、ヘルスツーリズム、ロングステイなどが含まれる。つまり、従来の観光資源や観光施設に頼ることなく、地域の伝統産業や生活文化をそのまま旅行者に体験してもらったり、一緒に味わったり、見てもらうという形式の観光旅行。地域の自然環境やそれと密接に関連する風俗習慣等の生活文化を観光だからということで形を変えるのではなく、あるがままに観光する人に見てもらい、環境と経済を持続的に両立させていくことにつなげることが肝要である。エコツーリズムにおけるホエールウォッチングのような野生生物の観察ツアー、里山の植林や清掃などのボランティアツアー、そしてグリーンツーリズムの農山漁村において自然、文化、人々との交流を楽しむ滞在型余暇活動など、さまざまなものがある。

2009年4月4日土曜日

観光圏 (かんこうけん)

観光圏 (かんこうけん)
-社会 -2009年3月1日
自治体の枠を越えて複数の観光地が連携して観光地づくりを目指す仕組み。2008年7月に観光圏を整備するための法律ができ、10月には北海道から九州まで国内16地域が観光圏に認定されている。1泊2日とか2泊3日といった短期観光ではなく1週間といった長期滞在を促す魅力ある観光地を作るためには、これまでのような個々の観光地における取り組みでは限界がある。そのために複数の隣接する観光地が共に手を携えることによって、観光客が長く滞在できるようにさまざまな工夫を凝らすことが期待されている。自治体や観光業者の協議会が観光圏整備の策定を行うと、国はその支援をすることにしている。例えば、観光圏の圏内地域を巡る周遊バスの運行実験や共通の観光案内板の作製、地産地消メニューの開発といった事業に、40%を上限に補助金を交付する。また旅館やホテルといった宿泊設備の改修に低利融資を行うことにしている。宿泊を増やせば消費額は大きくなり、地域に流れるお金がさらに増えることになる。国の観光推進基本計画で10年度までに国内の観光消費額を30兆円まで伸ばし、1人当たりの平均宿泊数を06年度の2.7泊から4泊に引き上げる目標をたてている。

2009年3月29日日曜日

タイムシェア型住宅 (たいむしぇあがたじゅうたく)

タイムシェア型住宅 (たいむしぇあがたじゅうたく)
-社会 -2008年9月5日
リゾート地で1軒の住宅やマンションの部屋などを、時期をずらして複数の人で共用すること。ある人は1月、2月の利用権をもち、別の人は7月、8月の利用権をもつといった具合である。住宅や部屋の清掃維持などは不動産会社が行う場合が多い。最大の利点は、購入価格を抑えられること。アメリカではこうした「利用権」を所有権として認める登記制度もあるが、日本では信託方式の「利用権」の売買として行われる。国土交通省では、このシステムの普及を考えて、国民の2地域居住を推進しようとしている。

2009年3月27日金曜日

神仏霊場巡拝の道 (しんぶつれいじょうじゅんぱいのみち)

神仏霊場巡拝の道 (しんぶつれいじょうじゅんぱいのみち)
-カルチャー&エンタテインメント -2009年3月22日

近畿地方を中心に150の寺社が集まった「神仏霊場会」が2008年3月に定めた巡拝コース。四国88か所霊場や西国33か所観音霊場のように、人々の心を引きつける巡拝ルートになることが期待されている。全国の神社の中心といわれている伊勢神宮と、日本仏教の一方の雄といわれる比叡山の延暦寺を結ぶ、近畿各地の社寺を回るコースである。江戸時代の終わりまでは神社と寺は地域の中に仲よく共存していたが、明治初期の廃仏毀釈令によって寺の廃止が強行されたところが少なくない。そこで再び神仏習合の信仰の復興を目指すものとして、お寺も神社も区別なく訪ね歩こうというよび掛けで始まった。江戸時代に庶民が出かけたお伊勢参りがモデル。東大寺、上賀茂神社、金剛峯寺、生田神社など有名な神社仏閣が参加している。

2009年3月25日水曜日

一店逸品運動 (いってんいっぴんうんどう)

一店逸品運動 (いってんいっぴんうんどう)
-ビジネス -2008年12月22日
千葉県柏市の柏市商店会連合会が、2008年10月から始めた、各商店が「イチ押し」の商品やサービスを打ち出して、集客を図ろうという企画。米ぬかを使ったクッキー「ぬか・よろこび」や、米や卵などの素材を厳選した「かくれ名物玉子の太巻」、こだわりの豚肉を何枚も重ねた「ミルフィーユかつバーガー」といった27の商店の逸品が揃えられている。1年目なので、27店舗であるが、将来的には市内全体の店舗がそれぞれ逸品を出品するように広げていきたいとしている。全店の逸品を紹介するパンフレット3万枚を作製したほか、のぼりやステッカーなどで周知を図っている。プロが薦める商品やサービスの良さを多くの人に知ってもらうことで、商店会の活性化につなげたいという。

2009年3月23日月曜日

産業ツーリズム (さんぎょうつーりずむ)

産業ツーリズム (さんぎょうつーりずむ)
-カルチャー&エンタテインメント -2008年11月27日

歴史的、文化的意味をもつ工場や機械器具など産業文化財を観光資源として、観光客を集めること。こうした産業ツーリズムに欠かせないのが、農業・商業・工業の3分野の連携。これまでの観光は、温泉保養地などに行って身体を休め、心身ともにリラックスするのが一般的だったが、これだけではその温泉保養地の大きな発展は期待できないため、より大きな観光資源が求められてきた。そうした状況の中で農商工連携による地域再生を国としても打ち出している。2008年 4月には、農林水産省と経済産業省が農商工連携で地域活性化に取り組む88の事業者を公表している。参考事例を紹介することで、取り組みを加速するのがねらいである。おもな事例としては埼玉県川越市の「川越芋を活用したビールの開発」、宮崎県宮崎市の「IT技術を活用した牛の繁殖経営」、富山県富山市の「深海魚を使った栄養補助食品の開発」などで、こうした工場などを観光客に公開することで、地元の活性化に結びつけたいとしている。

2009年3月20日金曜日

ビジネス観光 (びじねすかんこう)

ビジネス観光 (びじねすかんこう)
-ビジネス -2008年10月20日

企業の報奨旅行や家族連れのビジネス客のための「観光」。企業の会合(Meeting)、報奨・研修旅行(Incentive)、国際会議(Congress)、国際展示・見本市(Exhibition)の頭文字から、「MICE」ともよぶ。アメリカのラスベガスはカジノの街として知られていたが、ホテルなどが積極的にショーを開くことによって家族連れの誘致に成功して、MICEの代表格といわれるようになっている。アジア各国、地域も MICEの誘致に乗り出し、フィリピンやシンガポールなどで、テーマパークやカジノなど娯楽施設を併設したホテルや会議場を続々と誕生させている。『日本経済新聞』によるとシンガポールは2009~10年に約100億シンガポールドル(約7700億円)を投じ複数の総合リゾート施設を建設中である。09年に完成するマリーナ地区の施設は高級ホテルや総合展示場、カジノや約2000席の大劇場、地上50階の3棟の高層ビル屋上をつないだ約1ヘクタールの空中庭園を備えている。

2009年3月18日水曜日

呑みボラ (のみぼら)

呑みボラ (のみぼら)
-社会 -2008年10月12日
酒を呑んでその酒をつくった酒蔵を支えようという、「酒を呑むボランティア」。2007年3月の能登半島地震で被災した酒蔵を助けるためにNPO「酒蔵環境研究会」が始めた活動。被災した酒蔵と契約し、08年暮れから仕込む酒の一定量を予約して買い支える「能登酒蔵復興トラスト」である。08年は、5つの蔵が全半壊した石川県輪島市の合名会社「中島酒造店」と契約し、石川県産のコメを使った純米吟醸酒を4合瓶(720ミリリットル)で400本分注文。1口4000円でトラストの会員になると、09年3月にできる「しぼりたて」または09年10月の「ひやおろし」のどちらか2本を受け取ることができる。09年以降は、順次、酒蔵を変えて契約を続けていくという。

2009年3月17日火曜日

オタクツーリズム (おたくつーりずむ)

-カルチャー&エンタテインメント -2008年10月12日

アニメや漫画のファンが自分の好きな作品に描かれた街を訪ね歩き、仮想と現実の世界を重ね合わせる行為。ファンたちは「聖地巡礼」とよんでいる。埼玉県鷲宮町にある鷲宮神社は、埼玉県出身の漫画家・美水(よしみず)かがみがゲーム雑誌に連載している『らき☆すた』の舞台となっており、神社の神主の双子の娘が登場する。この神社をファンたちは休日にカメラをもって訪れる。目の前の風景と漫画の場面を重ね合わせて写真に撮るのである。この「巡礼」を通じて同好の仲間とも会うことができる。こうした巡礼の先駆けとなったのが、2000~07年に月刊コミック誌『ヤングキングアワーズ』(少年画報社)に連載された宇河弘樹作の『朝霧の巫女』の舞台となった広島県三次市だといわれる。04年から毎夏、町おこしグループが作品に登場する店や神社などを巡るウォークラリーを開いていて好評だ。編集者の柿崎俊道はアニメの舞台を各地に訪ねガイド本『聖地巡礼アニメ・マンガ12ヶ所めぐり』(キルタイムコミュニケーション)をまとめている。

2009年3月16日月曜日

限界繁華街 (げんかいはんかがい)

限界繁華街 (げんかいはんかがい)
-社会 -2008年10月10日

65歳以上の高齢者が居住者の50%以上を超えている集落を「限界集落」とよぶが、その商店街版。この場合は居住者ではなく、そこに存在するその地方独特の商店が次第に姿を消して、全国どこにでもあるようなコンビニ、居酒屋、カラオケボックスなど全国チェーンの店舗が増えていく現象をさす。大阪府立大学特別教授の橋爪紳也が命名した。チェーン店が増えることによって、繁華街そのものは賑わってはいても、地方独自の食文化、風景が影を潜めて、平準化が進み、全国どこの繁華街に行っても同じような雰囲気しか味わえなくなってしまうと橋爪は指摘している。例えば、大阪道頓堀の加盟90数店のうち、地元勢は半分以下となってしまい、カラオケやコンビニなどが若者を集めるようになっている。

2009年3月13日金曜日

ステイケーション

ステイケーション (すていけーしょん)
-ライフスタイル -2008年10月9日


アメリカの新造語で「ステイ」(とどまる、滞在する)と「バケーション」(休暇)の合成語。「Stay-cation」、 「Stacation」と表記されることもある。別荘地や海岸、山登りなどに出掛けるのではなく、自宅や近場で過ごす休暇、といった意味。これまでのアメ リカの夏休みの典型的な休暇といえば、海外旅行や州を越えてのドライブなどだったが、サブプライムローン問題以来の景気の落ち込み、ガソリン価格の高騰、 さらには食品価格の値上がり等の影響で、休暇にもそれほどお金をかけることができず、低予算で休暇を楽しもうという傾向が強まった。この傾向を先読みし て、日用品メーカーなどでは近場で過ごすためのグッズを売り出すようになっている。インドア用品の売れ行きが伸びているほか、「家庭でリゾート気分を」と いうことでバーベキューグリルやキャンプ用品、簡易プールなどもよく売れている。これを2001年のアメリカ同時多発テロ当時に見られた消費傾向になぞら え、「巣ごもり消費の再来」とよぶ経済評論家もいる。